娘の結婚式までのあと1日。 いよいよ明日。

45歳。中間管理職。

すべてにおいて、平均以下。

そんな中の下おやじの娘は、明日結婚式を迎える。
そんな中の下の娘は、泣かない。

そう育ててきた。

 

泣いたら負け。

 

泣くのは、汚い言い訳だ!

 

そう言い聞かせてきた。

鬼である。
そう言っている私も当然ではあるが、泣かない。

が、娘と息子に一度だけ涙を見せたことがあった。

祖母が死んだ時だ。
ずっと可愛がってもらった。

一番可愛がってもらった。
おばあちゃんが倒れ、意識がないまま入院。

「おばあちゃん。また来るからね。頑張れよ。」

耳元でおばあちゃんに語りかけ、病院を後に。

病院が、少し遠方だったこともあり、なかなか病院へ行けなかった。
入院から、何日かたったある日、仕事で、病院の近くまで行くことになった。

上司に、「少し時間をもらって見舞いに行ってきてもよろしいですか?」と話し、

上司も、快く承諾してくれた。
病室へ行き、

意識の無いおばあちゃんに

「おばあちゃん。お待たせ。来たよ。」と語りかけた。

病室には、もう一人、私の従姉が看病に来ていた。

その従姉と10分程話をしていると、祖母の様態が急変。

そのまま、帰らぬ人に。
そこでも泣かなかった。

なんとなく、泣いたらいけない気がした。

お通夜が終わり、

お葬式。

火葬のときだった。

一気に悲しみが吹き出し、大きな声で、「うっ!」としゃがみこんでしまった。

 

小さかった娘と息子が、

「パパ、大丈夫?私たちがいるよ。」って。

初めて見る父の涙に、心配してくれた子供。

もう涙は見せないと決心。
明日・・。

明日・・・・。

涙の種類が全く違うこの出来事に

はたして我慢できるのか?

俺。

 

泣くなよ!

俺。
もしかすると、泣いてしまうかもしれない

娘の式は、いよいよ明日。

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